ウェーバー (池田信夫)
2008-06-06 14:38:04
さらについでにいっておくと、この訳のわからない「機会主義」についての議論に関連して、ウェーバーの『プロ倫』が出てきて、ありきたりな解釈が延々と繰り広げられます。しかし彼のカルヴィニズムについてのデータがアドホックで客観的な検証に耐えず、これはウェーバーの主観的な「思い」をカルヴィニズムに託して述べたものであることは現代の常識です。
さらにウェーバーの意図に関しても、「予定説」からストレートに近代社会が出てくるかのような「近代化論」的な解釈は誤りで、むしろ予定説の背後にはニーチェ的な自己破壊の契機があることを山之内靖氏などは指摘しています。この程度の文献的な検討も踏まえないで、予定説が「機会主義」に対する「長期的予測」だとかいう支離滅裂な話は、読んでいて気分が悪くなる。